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歯が全部抜けてしまった!インプラント治療はできますか?

上あごまたは下あごの、各12本の歯をひとまとめに、4本のインプラント器具でバランスよく支える新しい治療法です。骨さえあれば、あるいは骨が薄くても、「CTシミュレーションシステム」で検査、検討して、事前に仮歯を作成。インプラント器具を的確に埋め込めば、噛める、話せるといったインプラント治療の効果が、その日からすぐに実感できる方法です。
しかも、インプラント器具の本数が、従来の方法よりも少なく、治療費用の負担軽減も。なにかと不具合が生じる総入れ歯を使用していた方に特にご好評いただいています。
ひと口にインプラントといっても、お口や歯、あごの骨の状態などによって、いろいろな方法で対応します。どんな術式があるか知っておくだけでも、不安はいくらか解消されるはず。来院される前に、以下を一読されることをおすすめします。
インプラントそのものに関する術式
インプラントの装置や技術はここ10年で、驚くほど進化しました。とりわけ、患者さまの負担が軽くなる術式が多くなってきたのが特徴です。

無切開手術(フラップレス)
インプラント器具を埋め込むための、歯ぐきの切開手術を行わない方法。切開、剥離、縫合といった外科的治療を行わないことで、手術時間の短縮、出血しない、予後のトラブルの軽減などが見込める点で、患者にとって安全で、負担の少ない術式です。通常当院で行っているのも、この術式です。

即時(即日)荷重インプラント
「CTシミュレーションシステム+ステント」を使用して、インプラントの埋入手術のその場で、あるいは最長でも48時間以内には仮歯を装着できる方法。

抜歯即時インプラント
通常、歯を抜いてしまうとその下の骨が退化していくので、歯を抜くのと引き換えにすぐにインプラント器具を埋め込む方法です。「CTシミュレーションシステム+ステント」を使用すれば、1回で、しかも短時間で切開なしに治療ができます。骨量が少なくても可能なので、しばしば前歯に適用されます。
骨にまつわるインプラント術式
どの術式を行うかは、インプラント装置の種類や骨の状態によってケースバイケースですが、どんな場合でも「CTシミュレーションシステム」で事前に検査しているので、安心安全な手術ができるのです。

GBR(骨再生誘導法)
女性やお年寄りの前歯など骨量が少なく、インプラント器具を埋入するのが難しいケースに際し行う方法で、以下の2つの方法をまとめて指します。

① 骨移植(奥歯の下あごの骨など)でインプラントが突出してしまう部分を覆う。
② 人工骨の中から適合するものを選んで移植し、インプラントを埋入する。
現在では、患者さまの負担の軽い②の方法をとることがほとんどです。ただし、基礎疾患を持つ方には、どちらもおすすめできません。

スプリットクレスト
骨量の足りない箇所を広げ、インプラント装置を入れていく方法です。そこにできた隙間を人工骨で埋めれば、仮歯状態で4カ月、本歯で6カ月たてば自分の骨になって、そのインプラント治療は終了です。

ソケットリフト
奥歯の骨が薄いなどの場合に、まずインプラントを埋め込む場所の、骨の外側を覆う薄い皮膜だけを専用の器具を使って押し上げ、そこにできた空間に人工骨を入れてからすぐにインプラント装置を埋め込む方法で、インプラントが1本だけの場合によく行われます。インプラントの場所でリフトを行うので、傷口が最小限で済むなどのメリットがあります。

サイナスリフト
ピンポイントで行うソケットとは異なり、上あごの奥の骨が薄い(5mm未満が目安)とき、その周辺全体の膜を頬の内内側から押し広げ、あいたところに人工骨を入れ、インプラントを埋入。主にインプラントの数が多い、範囲が広い、といった場合に行います。