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インプラントはまだ手が出ません。入れ歯治療でもいいですか

はい。もちろん可能です。
現在総義歯人口は400万人にのぼると言われています、その大半は55歳以上です。1、2本の自分の歯が失われた場合ではブリッジやインプラント、部分入れ歯でも治療が可能ですが、すべての歯を失った場合は総義歯かインプラントを選ぶことになります。
高血圧、糖尿病などご自身のお体で気になる点があり、手術のリスクを冒したくない方や、日常の食生活において強い力で噛みきらない食事が多い方であれば総義歯でも問題はありません。硬いものを好む方はインプラントを選択される方がいいかもしれません。
よく、既に総義歯を利用している方で「入れ歯が合わない」とご相談を頂きます。主な総義歯での不満点は
1、噛み合わせが悪く食べてると疲れる。
2、義歯の部分が炎症で痛くて入れられない。
3、緩んですぐ外れる。
4、旅先で人目をしのんで入れ歯を洗うのが嫌。
5、顔が老けた。
など様々です。これらは歯を失った時期と総義歯を作った次期のギャップが原因のひとつです。
総義歯は顎の骨が吸収してしまうと合わなくなってしまいます。ですので義歯を作る際は現状の骨の状態と以前の状態を予測しながら作成する必要があります。
しっかりした総義歯には入れ歯安定剤はいりません。義歯はガラスに濡らした紙を貼り付けると剥がれないのと同様に外れにくい義歯をつくることが出来ます。
総義歯とその歯ぐきとの隙間に空気が入り込まないようにするのです。
その為には口の中の筋肉の動きや、噛み合わせを正確に検査します。
「入れ歯が合わない」には口の中と義歯の適合が悪く外れて落ちる、高さが合わないために噛めない、噛み合わせの位置が違うので噛むと痛みがでることがあげられます。
これらのことをしっかり精査することで噛める入れ歯を作ることが可能です。

インプラントを用いた入れ歯にしても総義歯の理論にもとずいて作成されていることが大切です。上に取り付ける義歯が機能的でなければインプラントを活かすことが出来ません。
「CTシミュレーションシステム」は、入れ歯治療をはじめ、どんな歯の治療にも活用しています。お口の状態を立体的に観察、検査できるということは、小さな不具合も見逃さず、フォローできることにつながります。

なかでも、総入れ歯の場合(メタルではないもの)なら、「All-on-4」のアレンジバージョンで、現在使用されているものを2本のインプラント装置で下あごに装着できる術式があります。安定感や噛む力は4本のときや、本格的なインプラントに比べれば劣りますが、この方法なら、現在使用している入れ歯が使えるうえに、インプラントは2本なので費用も安く済みます。